若年層や観光客が中心ターゲット
10月31日、大阪市営地下鉄なんば駅に駅ナカ施設「エキモなんば」が開業しました。御堂筋線なんば駅の北改札から道頓堀方面に続くノースゾーンと、中改札と南改札の間に位置するサウスゾーンで構成。コンビニ、ATM、カフェ、書店といった利便性の高いショップから、ファッション、雑貨、スイーツ、メイクなど楽しさやエンタテイメント性を提供するショップまで19店舗が出店しています。
エキモは大阪市交通局の駅ナカ商業施設で、今年4月、御堂筋線天王寺駅に「エキモ天王寺」が開業。来年春には梅田駅にも「エキモ梅田」が開業する予定です。なかでも最も売場面積が広いのが「エキモなんば」で、店舗面積1047㎡は関西の地下鉄の中でも最大規模となります。年間売上目標は19億円。10〜20坪の物販店が多く、各店舗とも関西第2位の乗降客数を誇るターミナル駅で知名度アップと高効率の店舗運営をめざします。
御堂筋線なんば駅の1日の乗降客数は2012年度で約33万人。北改札前は平日に約29万人、休日には約34万人が通行しているそうです。
「特に道頓堀に抜ける通路は、若年層や観光客が多く、ヘアメイクの専門店やお土産を買える店も揃えました。なんば駅はもともと活気ある駅ですが、通過点でしかなかったのでこれからは立ち寄ってもらえる駅施設にしていきたい」と、運営会社の南海商事・営業推進第二部課長代理 喜田恵里氏は話します。
駅ナカでは手頃な価格のトップスが売れる
喜田氏によると、先に開業したエキモ天王寺では雑貨小物だけでなく、洋服も売れているそうです。「駅ナカなので気軽に買える服飾雑貨や小物が売れると想定していましたが、洋服を展開しているファッション専門店が好調なのが顕著な動きといえます」
エキモなんばにも、シャンブル ドゥ シャームが展開する駅ナカ向け業態「シャンブル ドゥ シャーム コテ」、ワールドのメンズ&レディス複合店「アナザー サイド スクエア」、パルが展開する駅ナカ向け業態「ディスコートプティ」などが出店。「東京メトロ丸ノ内線新宿駅構内に昨年オープンした店が通勤客のニーズにマッチし、好調に売上げを伸ばしている」(アナザー サイド スクエア店長)、「エチカフィット銀座とエチカ池袋にも出店しているが、定番のシンプルなカーディガンやブラウス、ワンピースなどが高回転している」(シャンブル ドゥ シャーム店長)など、売れ筋を見極めれば、駅ナカでも洋服は売れるようです。
売れ筋の中心価格帯は3900〜5900円。ただし、通行客の足を止めるには店作りに工夫が必要です。好調な店舗は店内奥についで買いを誘う小物雑貨を揃えたり、導線を明確にしたりして購買意欲を高め、高い坪効率を実現しています。
某専門店は期間限定店で月坪売上高200万円を弾き出した実績もあります。もちろん、ブランド力の低下に伴って苦戦するブランドも存在しますが、「駅ナカでアパレルは売れない」という通説はもはや過去の話といえそうです。
観光スポットとして期待される話題ショップも
ファッション以外にも、若い女性客や観光客をターゲットにしたショップがいくつか出店しています。なかでも注目なのは、関西初出店となる流行発信ショップ「ランキンランキン」です。今流行っている「ランキング上位商品」とこれから流行るだろう「注目商品」だけを扱うショップで、商品情報の提供と販売を融合させているのが特徴です。現在は首都圏に4店舗とコラボレーションショップを展開。2001年に渋谷に開業した1号店は今年1月、東急百貨店東横店の改装に伴い、閉店しました。
エキモなんば店では、コスメから雑貨、日用品、菓子、加工食品、飲料、書籍まで常時約300種類、約1000アイテムを展開。ランキングは、東急ハンズとコンビニの「NEWDAYS」や流通各社のデータをもとに集計され、さまざまなジャンル別に陳列されています。例えば、「アーリーアンチエイジングランキング」では、1位が顔のエクササイズグッズ「プーペコエクサ」、2位がほうれい線の集中ケアグッズ「ラインズロールオン エッセンス」、3位が目元用美容液「塗るコラーゲンバー」といった具合。雑誌感覚で情報収集ができ、ヒット商品をその場で購入できるのが魅力です。
出店理由について、同店を運営する東急レクリエーション ランキン事業プロジェクト担当部長の村上周一朗氏はこう話します。「なんば駅は天王寺や梅田よりも若い女性客が多く、観光客の来店も見込めるので出店を決めました。東京の店舗でも、日本の流行ものを購入する外国人のお客様は多いですね。今後は関西ならではのランキングカテゴリーを取り扱ったり、東西比較を行なったりする予定です」
もうひとつの注目店は、オンワードホールディングスグループのクリエイティブヨーコが展開するキャラクターショップ「しろたんフレンズパーク」。店内には、たてごとあざらしをモデルとした人気キャラクター「しろたん」とその仲間たちの雑貨やぬいぐるみ、文具、菓子などがずらり並びます。なかでも、ふわふわした感触が心地いいしろたんの抱きぐるみは人気商品とか。また、エキモなんば店限定で制作した「あめちゃんしろたん」のクリアファイルとiPhoneケースもおすすめです。
しろたんは同社が展開する雑貨店「マザーガーデン」のメインキャラクターで1999年に誕生。芸能人にもファンが多く、癒し系キャラとして子供から大人の男性まで幅広い世代に支持されているそうです。
駅ナカ関連記事
産経新聞「ビジネスの裏側」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130804/wec13080407010000-n1.htm
日経トレンディネット
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20121228/1046656/
コメントをお書きください
sex telefon (火曜日, 31 10月 2017 23:49)
zdekolonizować
sekstelefon (金曜日, 03 11月 2017 23:49)
keloid